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汗がどうしても止まらないんです

今年就職したばかりだという20代男性。

 

「やっとの思いで就職できたんですけど、以前から汗がひどくて・・・」

 

はじめは穏やかな口調だった患者さんも、話をすすめるに連れてつらい思いがよぎってきたのか、だんだん激しくなっていきます。

 

「営業に配属されたのですが、得意先にあいさつにまわるだけでどっと汗が出てしまうんです。その度にハンカチで拭いているんですが、今のままじゃあいけないと思ってこの先が不安でたまらないんです」

 

このように汗に悩む人は近年増えています。他人にとっては些細なことと思うかもしれませんが、本人にとっては重大な悩みです。誰かに打ち明けようとするのはたいへんな決断だったりします。

 

「汗のことが不安だったので、就職が決まってから両親に相談しましたが、取り合ってくれませんでした。仕事が見つかったのにそんな甘いことを言ってどうする、世間にはもっと大変なことがあるんだと言い返されました」

 

「家族以外の人には言えないので、医療機関を受診したことがあるのですが、大丈夫でしょうと言われてそれっきりです」

 

汗の悩みは医療機関に行っても、病気として扱われないことも多く、なかなか認知されていません。患者さんと医師がともに手探りしながら悩みの根元まで深く分け入っていく作業が必要になります。もう少し患者さんの話を聞いていきましょう。

 

男性は少年時代から内向的で感受性が強い性格だったようです。

 

「手のひらに汗がたくさんできるようになったのは中学生のときからです。授業でフォークダンスがあったのですが、ちょっと気になっていた彼女と手を握ると考えると、緊張で手が汗だらけになってしまったんです」

 

異性と手をつなぐというのは誰でも緊張する場面ですが、人によってはちょっとの緊張やわずかな温度の変化でも、すぐに手のひらに異常なほどの汗をかき、緊張と発汗の悪循環が続いてしまうのです。

 

「フォークダンスのドキドキを経験してから、汗をかくまいと思えば思うほど汗をかいてしまうようになりましたね」

 

「今では営業先で握手を求められるのが怖いです。就職したばかりなのに、会社に行くのも嫌になってしまいました。ほんとうに汗の悩みさえなかったらと思うと悔しいです」

 

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